早いもので、インナーSEOについての記事も7回目を迎えました。今回は「画像には必ずalt属性を記述しましょう」というお話です。
画像の内容をテキストであらわす
皆様がWebページを作るときに、画像を使用してページを作成することはもはや当たり前のことになっていると思います。画像に写っているものの内容はまさに「一目瞭然」にわかっているものとつい思い込んでしまうことがあるのではないでしょうか。
しかし、例えば目が不自由な方にとっては画像から判別することが難しい、あるいはできないというケースがあります。そのような時に役立つのが画像のタグの中に設定するalt属性に記述されたテキストになります。一例をあげると、文字を読み上げるアプリケーションは画像の部分のalt属性のテキストを読み上げます。これにより訪問者は画像の内容を知ることができるわけです。
様々な方が利用するWebサイトですから、多様な方が利用できるように配慮すること(アクセシビリティの確保)は時代の要請と言えるでしょう。その一部として今回取り上げている画像のタグの中に設定するalt属性が役に立っているわけです。
alt属性の書き方
さて、このalt属性の具体的な書き方ですが、コーディングの一例をあげると次の通りです。
<img src="https://example.com/img/example.jpg" alt="ここに画像の内容を記述します">
「alt="ここに画像の内容を記述します"」がalt属性になります。言うまでもないことですが、"ここに画像の内容を記述します"のテキストの部分は皆様で書き換えてください。
CMSの場合は、たいてい画像を設定する部分に「alt」や「画像の内容」と言ったalt属性を記入する項目があると思いますのでそちらに必ずテキストを入力するようにしましょう。
作業としてはそう難しくない部類のものです。必ず実行していただけるとSEOの効果はその分高くなるでしょう。
検索エンジンにとっても便利なalt属性
同時にこの画像のタグの中に設定するalt属性は、検索エンジンにとっても便利な存在です。
何年も前にグーグルは画像の中身を判定する技術を開発している旨をアナウンスしています。いずれ「画像そのもの」で中身が検索エンジンに判断される日はやってくると思いますが、そこまでに到達するのはまだ時間がかかりそうです。そんな現在、画像を内容を判断するためにはこのalt属性が大変役に立っているわけです。言い換えれば画像の中身を伝えるalt属性を記述することは立派なインナーSEO対策だと言えます。
実際の作業の中ではalt属性を記述する作業は地味に大変で私自身の反省も含めて言うと、ついうっかり落としてしまいがちです。しかし、検索エンジンを活用されている方はお気づきの通り、近年画像検索の拡充には目を見張るものがあり年々画像の比重は上がってきています。そのような状況ですので長期を見越したSEO対策としてこのひと手間を頑張って実行していただけたら、と思います。
次回に続きます。