前回はSNSの特性について触れました。
今回はWebサイト(ホームページ)の特性について考えてみたいと思います。
Webサイト(ホームページ)の特性とは?
SNSやブログに比べて、比較的早い段階からWebサイトは存在していました。広く普及して当たり前のように多数のWebサイトが存在している今、Webサイトの「存在しない」インターネットというものはむしろ考えることが難しいくらいです。それくらい普及しているWebサイトについて改めて考えてみたいと思います。その特徴として主に次の2点が挙げられます。
1. 一方方向のコミュニケーション
Webサイト自体も初期から比べるとだいぶ補完する機能が発達したので単純に言い切るのは難しいのですが、基本的なコミュニケーションの方向性は「一方通行」です。つまりWebサイトの運営者から訪れてくれた人へ、です。
双方向のコミュニケーションの代表選手であるSNSが発達している今、一方通行と聞くと何か時代遅れのもののように感じる向きもあるかもしれません。しかし、例えば告知のような元々コミュニケーションの性質からして「一方通行」に馴染むもののようなものはWebサイトが向いていると言えます。適切に制作されたWebサイトであれば(物理的な通信のやりとりも含めて)情報が受け取りやすいのがWebサイトの良さでしょう。コミュニケーションからは話がそれますが、運用者にとってはメンテナンスや手間そしてコスト面で比較的低い負担で情報を継続的に発信できる点は大きな利点として挙げられます。
2. 開放された空間
SNSの特徴の回で申し上げた「SNSは半分閉じられた空間です。」という言葉とは反対に「Webサイトは原則的にインターネット上に開放されている」と言えます。
細かいことを言えば運用者がアクセス制限の設定をすればその「開放状態」をコントロールすることはできますが、そもそもの出発点として「広くインターネット上で情報にアクセスすることができる」ことから始まったものであるため、基本的な性質としては「インターネット上で広く解放されているもの」と最初は理解していただいて良いでしょう。そうするとSNSと比較すると反対の性質という点は理解しやすいかと思います。
Webサイト(ホームページ)を使うにあたって
今まで述べたことからするとWebサイトを使う最大の利点は「インターネット上で広く(≒制限なしで)情報を発信することができる」ということだとお分かりいただけると思います。これは他のメディア例えばSNSとの使い分けを考える際に大きなキーポイントになります。
ただし、実際にはこのような特徴を十分に活かすためには「アクセスがある程度集まっている」ことが前提条件になります。
例えばあなたがWebサイトを作って公開したとしても、公開直後はほぼ誰も見てくれていません。なぜならばそこにあなたのWebサイトがあることを誰も知らないからです。あなたのサイトがあることを知らせるのにあなた自身が知り合いに自分のWebサイトのURLを教えて回ったとしても告知としてはたかが知れており、実際に人が見てくれるようになるのはグーグルに代表される検索エンジンであなたのWeサイトが紹介されて人々が知るようになってから、というのがよくあるパターンです。
ですので、実際にWebサイトの話をすると人々の関心はいかに検索エンジンに取り上げてもらうか、いわゆる「SEO対策」に向かうことが多いように見えます。
そのあたりの話についてはまた機会を改めて触れてみたいと思います。